2011年2月18日金曜日

インド滞在機 on Mediaband

以前投稿したまじめなインド滞在記ですが、その後非常にたくさんの方に読んでいただきました。一つの記事が2000viewers超えることはぼくのブログでは初めてです。本当にありがとうございます。

そのまじめな滞在記をMediabandの中で写真や動画を使って、話をさせていただきました。

同日はいろいろトラブルもおこり、最初に音声が記録されていなくて田中先生のおやじギャグが入っていなかったり、カメラが最初のほうで一回切れてしまったり、写真を見せるときになってプログラムがうまく動かなかったりと大変でしたが、以前のブログの記事をいろいろな写真を使って話をすることができました。ぜひ一度ご覧になってください。


ちなみに今週のMediabandはFablab特集です。FablabJapanのメンバーご一行が現在ボストンに来ています。そのご一行をゲストに招いて、Fablabにまつわるいろいろなことを話していただきます。ぜひご覧になってください。

アメリカ東時間2/18夜8時より
日本時間2/19朝10時より


2011年2月13日日曜日

3Dプリンタがもたらす未来

知り合いから聞いてEconomistの表紙に3Dプリンタのバイオリンが載っていたと聞きました。見てみると、表紙には白いStradevarousが描かれており、"Print me a Stradevarous" (私にStradevarousをプリントして)とのキャッチ。

18世紀の産業革命以来続く大量生産大量消費の時代が、少量ロットでの生産コストが安価になってきたことから、Design for the other 90%(残りの90 %の人のためのデザイン)や
現在は個人単位でのカスタマイズされた製品が注目されてきました。

記事によると、プラスチック製のものであれば、injection Moldingに比べ、1000個以下の生産であれば、3Dプリンタの方が安価になるとのこと。また、最近ではプラスチックだけでなく、金属も扱うことができるようになっている。

3Dプリンタは低価格化、高精度化、使える材料の多様化が進むと、これまでの生産業を劇的に変えてしまう可能性を秘めています。究極的にいえば、家庭で家電や車のデータをダウンロードしてプリントアウトすると製品ができてしまう未来が来てしまうのかもしれない。記事はIPやライセンスに関する問題にも言及している。

このような新しい技術には、問題がつきものです。個人的には、3Dプリンタはまだ製品レベルのものにつかうにはまだ問題が多いけれど、この生産手法には非常に期待をしているし、これまでの生産手法との共存はもちろんあり得ると思っています。

Medialabでも3Dプリンタを積極的に使った研究がいくつか行われています。
Media Labの友人、Amit Zoran(実はすんでいる部屋が隣)は3Dプリンタを使ったギターやフルートを作っています。楽器はこれまで決まったある程度大きさ、音質のものをお店で購入するものであったけれど、これからは自分にあった大きさで好きな音質のものをダウンロードしてプリントアウトする時代がくるとのことです。



また、Peter Schmittは以前からデジタルファブリケーションを用いた時計を作り続けてきました。以前は木の板をレーザーカッターで部品を切り出して組みたてていましたが、最近では3Dプリンタを使って既に組み上がったものをプリントアウトしています。

Fablabでは残念ながら現時点では3Dプリンタがスタンダードのツールの中に入っていませんが、将来的には十分組み込まれる可能性があるそうです。

義足業界でも、少量生産やカスタマイズというキーワードにマッチするために、3Dプリンタの将来に期待している人も増えてきています。今後が楽しみです。

2011年2月8日火曜日

MediaBand vol.4 -Independent Activities Period (IAP)について-

インドトリップからの帰国直後、第4回のMediaBandの放送が行われました。

テーマはIndependent Activities Period (IAP)。秋と春セメスターの間のこの時期では、学生がさまざまなクラスをオーガナイズしたり、またクラスを履修したり、あるいは単発もののイベントに参加したりと、自由な活動に参加することができます。

たとえば、有名どころでいうと一日中謎解きをするミステリーハントには、毎年大勢の学生が参加していますし、日本人会は将棋を紹介するクラスをオーガナイズしています。

今回はその日にメディアラボにいたKeio Princeさんをお招きし、まずは自身の活動について話をしていただきました。

そして、田中浩也先生がIAPで参加したCityHomeの紹介。田中先生が現在所属する研究室の教授、Kent Larson氏のクラスで、田中先生も教える側で参加しました。アメリカでも増えてきている集合住宅の狭いスペースの有効活用に焦点を当てたのがこのCityHomeのクラス。参加者は3,4人の少数精鋭で、最終発表の3日前まではまったくまとまっていなかったようですが、最後の2日間の追い込みはすさまじかったようです。

次に、佐野あかねさんが履修したレゴロボットのクラス。MITのIAPでは有名な3つのロボットのクラスがありまして、あかねさんが履修したのはそのうちの一つです。

3つの有名なロボットのクラス
6.270 Autonomous Robot Design Competition
6.370 Battle code
MASLab: an advanced IAP robotics competition
ぼくも一度IAPのロボットのクラスをオーガナイズしたことがありますが、資金難と人材不足で2年しか続きませんでした。
6.095 Humanoid Robot Contest

練習ではしっかりと動いたロボットの本番でうまく動かずに負けてしまうチームも多くあるようです。

MediaBand vol.4はこちらで。



次回の放送は2/11 20:00(日本時間2/12 10:00am)で、今回話ができなかったインドの話をさせていただく予定です。

2011年2月7日月曜日

インドまじめ滞在記

約3週間のインド訪問から昨日ボストンに帰ってきました。インドで心配していたタクシーでのトラブルはまったくなかったのですが、ボストンの空港から家に帰る途中のタクシーが事故るというアクシデントにはあいました(事故った後にブレーキがあまりきかないということを聞く)。が、インドではちょっと風邪をひき、体調をすこし崩した以外はまったくトラブルはありませんでした。

UTBのブログの方にインドでの滞在記を一部書きました。まじめバージョンです。不真面目バージョンはここにのちのち忘れないうちに書こうかと思っています。

BMVSSのfitting camp
Design Innovation Workshop in Pune
インドの農村部の希望 Vigyan Ashram
BMVSSのJaipur Clinicにて