2007年9月21日金曜日

Heinz...

ある日、ラボの友達が
「Hughが大きなお金をもらうらしいよ。。。」

という話を聞いた。それが何のお金かよくわからなかったのだけれど、今年はまだラボでの大規模な食事会がなかったので、今年はどこにいくのかと期待をしつつ、全体ミーティングを迎えた。

この日はセメスターが初めってから最初のミーティングだったので、ラボの新メンバー紹介、プロジェクトの進捗状況、そのファンドの期限など毎年やっていることから始まり、途中でケーキがでてきた。もちろんHughがお金をもらったから。そして、ラボの食事会でどこに行こうかという議論になった。去年はボストン近辺のクルーズだった。。らしい。(日本に帰国中だったからいけなかった。。。)あーだこーだいっているうちに、食事会の話は消えて、10月にみんなでロッククライミングに行くことになっていた。何度も書いたけれど、Hughはかなりすごうでのロッククライマー。そのHughがどっかすごいところにつれてってくれるらしい。どうなることか。。


あまりにもお金という言葉ばっかつかってしまったので、その出どころをちゃんと調べてみた。
Herr wins $250,000 Heinz Award
Heinz award

Heinz awardとはTeresa Heinzが元夫に敬意を表して、1993年に設立したもので、各分野で活躍した人に送られる賞らしい。ちなみに金額は$250,000。

Teresa Heinzは現在はケリー元大統領候補の奥さん。その前は、H. John Heinz IIIの奥さんだったらしい。両方も有名な上院議員だけれど、Heinzはケチャップの会社で有名。

そんなすごい名誉をただの食事代にしようとしてごめんなさい。。。

2007年9月15日土曜日

昨日、ボストンからちょっと離れたGillette stadiumへ、ブラジル対メキシコの親善試合を見てきた。

親善試合といっても、ワールドカップ予選直前の試合で両チームともフルメンバーに近い状態で試合が行われた。(らしい)

この試合があるということを、知り合いに知らせたのはいいけれど、自分は日本にいたので、任せっきりにしてしまった。それにも関わらず、無事にチケットを購入したという連絡をもらっていたのでかなり楽しみにしていた。。。。

研究室でミーティングがあったので、MITを出たのが6:30。試合開始が8:30だったのでちょっと間に合うかどうかという感じで出たのはいいけれど、ちょっと車を走らせてからさっそく渋滞にはまる。いつもの通勤ラッシュかと思いきや、じつはこれがスタジアムまで続く。

スタジアムにつくまでにいろいろな光景を目にした。目があっただけで異常に盛り上がる南米系の人たち、ボールの形をした帽子をかぶってすずしげに運転しているおっちゃん、路肩を走らせて捕まる車、路肩を走るのはいいけれど、警察車両をみつけて慌てて戻る車、路肩でさえ渋滞にはまる車、事故って路肩に止めてある車のそばでさびしそうに立っている家族、ブラジルのユニフォームを来た人たち、途中でエンストをおこした車のそばで落ち込んでいるメキシコのユニフォームをきたカップル、渋滞にしびれをきらせて残り4マイルで車をおりて走り出したのはいいけれど、ちょっと遠くて途中疲れて歩き出している男たち。

なんだかんだでついたのは後半残り10分。ついたとたんにロビーニョ、カカが交代。なんてこった。。でもロナウジーニョはみれたし、22番(だれかはしらない)が点を決めるのを見れた。

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試合後も駐車場からでれるのは時間がかかると思ったので、ちょっとスタジアムでゆっくりしていると、とおくのほうから盛り上がっている声が聞こえてきた。さすが南米。試合が終わっても騒ぎはおさまらないみたい。。

車にのって、帰ろうとおもったけれど、周りの車がまったく微動だにしないことに気づく。あとでしったけれど、他の駐車場の車がでるまで、ぼくたちがいた駐車場の車はまったく外にだしてもらえなかったらしい。試合終了が10:30くらい。結局駐車場をでれたのが夜中の1:30くらい。

高速にのったあとは、車がながれだしたのでこのままボストンに帰れると思ったけれど、まさかの渋滞。原因は道路の白い線を塗り直すために車線が1つしかなかったため。試合の日にやってほしくなかったor調べられるなら調べてくればよかった。。。

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結局家についたのが夜中の4時。考えてみれば、家を出てからだいたい9時間半。たった10分のためにこんな時間かけて見に行くのはちょっと割にあわない。。。。。

boston globeの記事

記事によると67,584人がスタジウムに集まったらしい。それにしてももうちょっとうまく運営できないものだろうかね。。

2007年9月10日月曜日

今日は知り合いがボストンにくるということになっていたので、NYCのRENTへのお誘いも断っていたのに、知り合いが来れなくなったので、代わりに別の知り合いからMITOC(MIT outing club)のイベントに誘われたので、white mountainにhikingに行ってきた。

実は、本当はロッククライミングにいくはずだった。でも、当日の朝に雨が降ってしまったため、ロッククライミングは中止になってしまった。岩が濡れると登れないらしい。そりゃそうだ。

ロッククライミングといえば、うちのアドバイザーHugh Herr。何度か書いたことあるけれど、Hughは17歳のときに事故で両足を切断した。それでもめげずに今でも登り続けているクライマー。
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最初は話を聞いたときには、義足をつかってなら大したことできないんじゃないかと思ったけれど、写真や動画みてみるとかなり本格的でびっくりした。彼に誘われて、MITの中の室内の設備で練習をしたことはあったけれど、本物の岩を登るということだったので、かなり楽しみにしていたけれど、雨のため断念。せっかくNew Hampshireにきたので、近場のハイキングコースに行くことにした。

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歩き始めは、雨もそこまでひどくなく、勾配も緩やかだったけれど、途中から雨もはげしくなり、足場も濡れて、かなり激しい登山になった。途中ロッククライミングみたいになるところもあった。濡れた岩場はものすごく滑るため、みんな這いつくばって登っていた。そんななか、自分の靴はなぜかまったく滑らないということが判明。すいすいと登って行くことができた。Nike free、white mountainの濡れた岩場におすすめ。

最後はずぶぬれになったけれど、不思議な達成感を感じつつ、早々とボストンに帰っていきました。次回はぜひ本物の岩に登りたい。。

2007年9月8日土曜日

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時差ぼけです。日本から帰ってきて1週間がたった今、、研究も本格的に再開し、授業が始まったんだけれど、早起きがとまりません。今日の起床時刻は朝の4時。いくら早起きとはいえ、もう2時間くらいは寝ていたい。窓の外を見てみても、日の出はまだ。

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このセメスターは授業を1つだけとって、研究に集中するようにアドバイザーにいわれたので、授業に関してはちょっと楽観的。この2週間日本にいたので、ひさしぶりに研究室にいってみると、どうもメンバーの顔ぶれが違う。新学期なので新メンバーがラボにきて、仕事をすでに始めていた。それにしても、メンバーがだいぶ変わったのでとなりのメキシコ人に話をきいてみると、今年はポスドクが3人、修士の学生も1人ファンドの関係で契約を更新できなかったらしい。自分が長い時間日本にいたにも関わらず、知らないうちに契約更新してくれたアドバイザーに感謝すると同時に、自分の研究を進めて来年の契約更新へむけて、アピールしなければ。。。。


ちょっとつかれてmedia labの3階のカフェにいくと、窓からとなりの工事現場がよくみえる。ここは数年後にmedia labの新しい建物が建つらしい。数ヶ月前に工事が始まったばかりなんだけれど、まだまだ時間がかかりそう。自分が学生でいる間に完成してほしい。

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窓の近くに、新しい建物の設計図とか間取りらしきものがあるけれど、いまいち見方がよくわかりませんでした。

新しい建物についての記事 1 2

2007年9月3日月曜日

帰国するといっておいて、連絡しなかったみなさま。ごめんなさい。
もうちょっと時間がとれると思っていたんだけれど、まったく時間がありませんでした。

今回の帰国の目的は、STeLA Leadership forum 2007


これは、MIT、Harvard、東大、東工大、慶應などの理系大学院生を40人東京に集めて、グローバルな諸問題に挑むリーダー人材を育てようというもの。講義、討論形式のリーダーシップ研修素材と、企業のラボや工場見学、チームで結構手の込んだ装置作成プロジェクトに加え、尾身財務大臣(元・科学技術政策担当大臣)をはじめ科学技術にかかわる著名人をゲストに招いた10日間のハードコア強化合宿企画。科学、工学系の学生に加えて、ビジネス、政策等幅広なバックグラウンド、出身国は11ヶ国に渡る参加者・主催者を日米の大学から集め、1年半かけて運営母体の組織作りからスポンサー集め、内容の練り込みを続けてきたスタッフの努力が結実。

正直言うと、はじめは自分がこんなに満足感がえられるものとは期待していなかった。これまでに部活、仕事、研究以外でここまでがんばった企画ってなかったし、ボランティアだけでここまで大きな感動になるとも思っていなかった。

この企画のために1年以上もの期間をかけた。ビジネススクールのクラスもとったし、リーダーシップ関連の文献も本職のものに負けないくらい数のものを読んだ。いまだにリーダーシップといってもしっくりこないところもあるけれど、物事の進め方、考え方、他人との接し方に関しては、なるほどと納得することも多かった。個人的には何よりも、チーム運営をうまくまとめることの難しさを学んだ期間でもあった。チーム内に起こっている問題やコンフリクトを理解しているにも関わらず、それを解決できるだけのスキルが自分にはないというもどかしさを体験した。

リーダーシップうんぬんは置いておいて、ひさびさに日本の学生の知り合いが増えたというのもうれしかった。中には自分の研究に興味をもってくれて、熱い思いを語ってくれた人もいた。STeLAに関わらず、こういうつながりはこれからも大切にしたい。

反省点も多かったけれど、最後には涙を流すことができたくらいの満足感を得ることができた。一緒に仕事をしてきた方々、いろいろと迷惑かけてごめんなさい。そして、いっしょに仕事ができてよかったです。ありがとう。