2007年3月23日金曜日

去年の11月頃、Media labの友達がぼくのアドバイザーに密着取材をしていた。そのムービーが送られてきた。

彼はEdwardという台湾人。Media labのPh.Dの学生で、グループは違うけれど、去年の夏頃から話をするようになった。彼が話があるといって、初めてラボにきたのは去年の10月ごろ。何でも彼がHarverdで取っている授業のfinal projectとしてぼくのアドバイザー、Hugh Herrのドキュメンタリーを取りたいとのこと。そこで、話しやすいぼくにHughがどんな人が聞きにきたらしい。

予想通り、Hughは快く快諾し、撮影がはじまった。期間は2週間くらいだったけれど、sponsor weekもあったため、忙しさは尋常ではなかったらしい。

そしてできあがったものがこれ.Life. Researchというリンク先にある。重いので注意。

LifeResearch.jpg


自分としては、普段から見慣れているアドバイザー。これをみた義足使用者は、みんな口を揃えて両足がないにも関わらず、不整地を走っているのが信じられないとのこと。本人に聞くと、やっぱたまに滑って転ぶらしい。だけど、せっかく走るんだったらやっぱ景色のきれいなところがいいといって、聞かないらしい(奥さん談)。

現在世の中にいろいろな義足があるけれど、高機能なものほどやっぱり価格が高くなる。需要がそれほどないにもかかわらず、高度な技術が要求されるから。それでも、Rheo kneeC-legを初めて使った人は、みんなその機能に驚く。保険制度がしっかりしている国では、このような義足を使う人もいるけれど、未だにPeg leg(関節のない棒だけの義足)を大多数が使っているところもあるらしい。うちのグループではその解決法の一つとして、将来的にはOLPCのように安くて高機能な義足を開発し、政府やNPOに買わせて、配布できるような仕組みを考えている。まだまだ雲に手を伸ばすような感覚だけれど、実現できるようにがんばりたい。。。

1 件のコメント:

  1. おそらく英語がわからないのでムービーを見るのは断念したのですがけんさんのやっていることってすごいなといつも密かに思っています。
    長くなっちゃうんですが私実は小さい頃に大腿骨の骨頭を骨折したことがあってそれで骨頭をつぶしちゃいけないって言われて中学あがるまで車いす、装具、松葉杖を経てやっと足を直に地面につけることを許されたんです。その間に入院した病院で同室になったおばさんが膝から下を切り落としたのを見、また自分も結局は何もなかったかのようになったけど高校生の時にした手術の時は骨と筋肉に棒を貫通させていたのでもし万が一そこから骨髄炎になった場合の話もされて脚を切り落とすという恐怖を想像上ではありますがしたので(ので?)実際にそういう状況になった人には怒られてしまうかもしれないけど他人からの視線とか、その先の状況は経験していないけれど不自由さ、そして障害者とひとくくりにされてしまう悔しさ(けんさんがいるアメリカは違うのかもしれないですが)が少しだけならわかる気がするのです。特に障害者という言葉が私は嫌いです。これは個人的にです。笑
    なんだか境界線を引いてる感じがするっていうだけの理由です。
    なんだか文章がまとまってないしまとまる気配がないのですがせっかく書いたので続けます。
    それでけんさんの作っている義足って実際どんなにすごいかっていうのがわからないのがすっごく残念なんですが、けんさんの義足によって出来ることの幅が大きく広がる人がいるって言うことがほんとにすごいなーけんさんの仕事って素敵だなーって思います。自分の可能性じゃなくて他の人の可能性を広げるってなかなかないことですよね!出来なくなって初めてわかるあれもしたい、これもしたいっていうのが私はほんとにたくさんあったからしかもそれが出来たときのうれしさが本当に本当に大きかったからなんか興奮気味な文章になってしまっていますが、ごめんなさい。しかも長々ダラダラといらないことまで…

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