忘れないうちに帰国したときに参加したイベントの振り返り。
3/18
Alliance for Global Sustainability, にて講演、パネル
非常に大規模な学術的イベント。非常におもしろい出会いがたくさんあった。東大の
i.schoolは人間の学びの課程とその後起こるイノベーションを形式化することに重きを置くのに対し,
MITのD-labは生まれてくるプロダクトがいかに社会に貢献するかということを重視している。この2つのアクティビティは非常に相性が良く、今後のコラボレーションが楽しみ。パネルから参加された
槍目先生はこのような活動が、学術的に評価されにくいことに問題意識をもっており、これはわれわれが前から感じていたことでもあり、今後いかにしてパブリシティを増やしていくかというところで協業できそう。さらにその日の夜のバンケットで
原丈人さんと話をする機会を得た。「やりたいこと(考古学)をやっていたらこうなった」といいながら、ものすごい質と数のベンチャー企業の記事をみせてくださった。どうやったらこうなるんだろう。すごい。。
3/19
ETIC 「途上国の問題を日本の最先端技術で救うにて」にて講演
中小企業からの参加を期待していたけれどもふたを開けてみたら、大部分が学生や個人の参加。それでもディスカッションはかなりの盛り上がりをみせた。始めに
Kopernik中村さん、MITD-labより
僕、
Joseから自分たちがもっている技術を紹介し、続いていかにその技術を改善するかというディスカッションをグループ別に行う。そこで、
慶應ビジネススクールの岡田先生とBOP向けのビジネスモデルについて話が盛り上がる。現在、ものを直接ローカルの人たちに売ることは難しく、Kopernikのような寄付、
Kivaのようなローン、あるいは
グラミンのようなマイクロファイナンスを絡めたモデルが常套手段になっている。これを打破する新しいモデルとはなんだろうか? また同じグループに、
黒川先生より以前からメールで紹介されていた
三好くんと遭遇。
BADO企画の世界一周に参加するらしい。なんでも
個人向けの奨学金を考えているらしい。BOPでのマクロからマイクロへ目が向くトレンドにまた新しいモデルを提案している。ボストンでの再会が楽しみ。
3/20
「大学」x「技術」x「BOP」日本発、世界を変えるイノベーション 講演とパネル
以前1月に黒川先生に声をかけていただいてから、仲間といっしょに企画してきたイベント。登録者数250人を超える大きなイベントになった。自分の講演のあと、戦友
金平さんがわざわざステージまできてくれてきつく包容。「義足のプロジェクト、進んでいてうれしいです」とお褒めの言葉をいただく。あまりに多くの参加者がいたために、自分を含めた講演者には常に人だかりができていて、講演者同士の交流があまりできなかった。九州大学の
アシル先生、
ガイアイニシアティブ藤田さん、
日本ポリグル小田さんなどただただお話がしたいだけだけれども、残念ながら一言も話すことはできませんでした。しかし、
空想生活の西山さんとはイベント後にメールでつながり、明日NYでミーティングを予定。そこにKopernikの中村さんも加わり、おもしろそうなことが起こりそうな予感。片道4時間のバスも苦にならないです。書き忘れてはいけないのが、親友和博がきてくれたこと。スライドの彼に関するスライドも織り交ぜ、紹介することもできた。こういったことは単純にうれしい。
いろいろな方々がブログなどにまとめてくださっている。
1 2 3 4 3/21 バスケ部後輩の結婚式
たまたま日本にいることを聞きつけた高校時代の後輩からメールをもらい、ドタサン。おそらく無理をいってもらって披露宴からの参加。東京か沼津かと思っていたらまさかの浜松。ひさびさにバスケ仲間に会えたし、参加できてよかった。本当におめでとう。
3/23
グローバルアジェンダゼミナールのゼミ生へ講演
帰国数週間前に、グローバルアジェンダゼミナールのゼミ生の一人からメールをいただいた。彼は昔所属していた研究室、北野共生システムプロジェクトの研究者だったが、現在はコンサルに勤めていた。なんでも黒川先生から僕の名前を聞きつけ、たまたま知り合いだったということもあり、今回の場を用意してくれた。場所がアカデミーヒルズ。六本木ヒルズの49階。眺めもよく、窓から東京タワーも見えた。このころになって、一連のイベントに参加する方々はきまっているということに気づく。NHKのキャスターの方にも会えた。
3/25
国連フォーラム「私の提言」 パネル
今回の帰国最後のイベント。Kopernik中村さんに紹介されてOKしたものの他のパネルがすごい方々だったので、非常に恐縮してしまった。しかしモデレータUNDPの西郡さんがうまくリードしてくださり、非常にいい雰囲気で、かつ非常に盛り上がりをみせ、2時間30分の時間が足りないと感じるくらいだった。すべてのパネリストの話がすばらしかったのだけれど、その中でもたまたま数分話をする機会があった
HASUNAの白木さんの話に非常に感銘をうけてしまった。途上国では宝石や金属を採掘するのに、現地の人々がひどい扱いをうけているらしい。フェアトレードで扱われたものだけをあつかったジュエリーを扱っているのが、HASUNAである。結婚される方がいたら、ここで結婚指輪をオーダーしてみてはいかがでしょうか?
ここでのtweetが
ここでまとめられている。ここに書いたことは、今回の帰国のほんの一部。総括すると、非常に面白い出会いがあったのは事実だが、毎回同じメンバーが違ったイベントに参加しているようだった。昨今日本でBOPという言葉がメディアで取り上げらるようになり、盛り上がりをみせているがまだまだ個人レベルで企業や大学、国といった組織を動かす大きなムーブメントにするためにはもうひとふたステップの工夫と行動が必要かと思った。この盛り上がりが空虚のまま終わらないうちに、アメリカからも横やりをいれつづけたいと思う。