2006年6月16日金曜日

今日のミーティングにて。。。

今月中にタイに帰ってしまうポスドクN。3ヶ月前にうちにきたばかり。なぜ3ヶ月しかいないのかというのはいまだになぞ。なんでも彼はタイではじめてヒューマノイドロボットを作ったグループの一員らしい。どこの大学から来たのか聞いたけれど、うまくコミュニケーションがとれなかった。それ以来、あまり話していない。。。
そのNが、通訳のM、ではなくて一緒に研究しているMが彼の研究について、アドバイザーに説明する。そして、この成果をHumanoids 2006に出すらしい。しかもアブストラクトの締め切りが今日。急いでいるのがみえみえでいち早くミーティングを終えて、執筆に取り掛かりたい様子。
しかし、アドバイザーからのするどいつっこみによりあえなく撃沈。ZMPとバーチャルZMPに関する研究で、アドバイザーから「Ken、彼がreferしなければならない研究しってるか?」と聞かれたので、似ているような研究だなーと思っていた論文を教えた。すると、アドバイザーから「これはまったく同じ事をやっているだけだ!!こんなの学会に出せない。」とバッサリ。がんばって新規性を説明するNとM。ややこしいことになって、ごめんなさい、N。
そして、「どうしてreal paperにしないのか?」というアドバイザーからの意見。real paperとはちゃんとした査読のある投稿論文で、学会論文では査読つきとはいえ、その評価方法はいい加減で、投稿論文だけがアカデミックの分野では評価されるらしい。投稿論文の数だけがドクターになるためのrequirementになってたり、tenureになるための評価基準になったりするので、それはうすうすわかっていたけれど、どうしても学会に出したそうなN。だって、来週帰国しちゃうから。そんな必死なN、そして英語が話せないもどかしさ。わかる、わかる。
投稿論文にだせば
-より多くの人が読む
-feedback(とくに厳しい意見)がたくさんくる
-学会に呼ばれる
だから学会に自分から論文をsubmitする必要がないというのがアドバイザーの意見。最初の2つは理解できるけれど、3つめは大物がいうせりふだよね。。。おれには無理です。
だったらさ、なんで2月にあんなことおれにいったんだろ。。。おれが小物だからか。。なるほど。。。。。
とにかく、Nが無事に学会に投稿してから帰国できることを祈っています。

最近、せっかくMITにいるんだから、いろいろな研究室のロボットを紹介してよっていうメールをもらいました。確かにいろいろな研究室に知り合いはいるけれど、いまさら「ロボットの写真とっていい?」って聞きづらいでしょ。機会があったらチャレンジします。

1 件のコメント:

  1. 日曜にたまたま、TBSらへんで臼井二美男のドキュメンタリーちっくな番組やってて、私自身は親不知抜きたてなぼけーっとした中だったんだけど、「ドリームメーカー」っていうフレーズにどきっとしたのよ。
    すごーく単純な言葉かもしれないけど、ストレートに伝わるフレーズでね。
    で、roboがよぎったわけですよ。
    年々、ふとしたことに感動しやすくなってるのを実感してるわぁ

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