2005年4月29日金曜日

昨日,人をのせて歩く2足歩行ロボットがネットのニュースに載った.

二足ロボットで階段昇降 早大開発、人を乗せ移動

人を乗せて階段昇り降り 2足歩行ロボ、実用化にまた一歩

wl.jpg


早稲田大学高西研究室テムザックという会社が共同で開発したロボット,WL-16RIIである.
��前の記事でかいた援竜もテムザックである.)
かなりまえから学会などで発表され,今回人を乗せて階段を上れるようになったという.人を乗せて歩くといえば,トヨタのi-footが有名(優秀という意味ではなく)であるが,大きな違いは足に使われているアクチュエータ.トヨタは回転式の電磁モータを使っているのに対し,WL-16IIは直動式(のびたり縮んだりしてうごく)の駆動式ものをつかっている.この構造により,自重をある程度補償できるようなシステムを使用できる.ようは,つっかえ棒のほうなものを,配置できるのである.今はお互い研究段階であるが,将来はi-footよりも重たいものを運べるようになるだろう...この自重補償のシステムは,去年の学会で発表されていたけれど,同じく足に車輪をつけて,ローラスケートのようにつかえるといった研究発表もあった気が.....
まだ,実用段階ではないけれど,大学の研究室らしい,アカデミックな技術で,おれが好きな研究のひとつである.
と思っていたら......
ホームページによると,
エンターテイメントビークルとして売り出す.ロボットポロとか..普及させてから障害者を支援するものを売り出したい
とある.本気なのだろうか??価格が2,3万円くらいなら普及するかもしれない.ロボットポロなんて....いつも思うけど,おれは普及=コストパフォーマンスの問題であると思っている.いくらいいものでも,高ければ売れないし意味がない.まして,このロボットに人はいくらだすだろうか? つかっている機械要素が革命的に進歩し,安くでいるようになれば可能かもしれない.
どこの企業も話題性で作って,広告.名目は「将来のため」.もう,その流れやめませんか?ほんと,あきました..
いや,,いつも批判的になってしまうけど,この技術はほんとすばらしいとは思っていますよ...早稲田のSさん,知り合いだし(学会のあと,飲みに誘って断られたけど..)
と,思うのでした..

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