2008年8月11日月曜日

Jaipurfootでのインターン

日本に帰ってきて1週間経ってしまったけれども、忘れないうちにインドでのインターンについて。

今回のインドでのインターンの目的は
-春セメスターにデザインした膝義足の現地テスト
-来年のプロジェクト向けて、ネタ探し
-NPOの新しい形の模索

これが春セメスターにデザインされた膝義足とその実験の様子。



学部生がデザインしてくれたのだけれど、なかなかのでき。義足のテストは問題点がまだまだ多いけれど、今回6人に使ってもらっていろいろなデータがとれた。その中で、出会ったKamalという15歳の少年。彼はバイクにのってアクロバットをするエンターテイナー。ショーの最中に客からチップをもらうために無理な運転をして激しく転倒し、不運にも膝上から片足を切断するはめになった。現在は義足を使用して生活をしている。現在も義足を使ってバイクにのっているらしい。彼の英語も片言だったので、あまりコミュニケーションはとれなかったけれど、アメリカや日本のことなどいろいろなものに興味をもってくれた。将来は勉強をして大学に行きたいと目を輝かしていっていた。連絡先をおしえてくれといったので名刺を渡した。その名刺を大事そうにバッグにしまってくれたけれど、いまだに連絡はこない。。。

このJaipurfootというNPOは義足を無料で配っているために、毎日たくさんの人が朝から夕方までクリニックに来ていた。クリニックに来る人の中には、会社を経営している人、投資家などの資産家や、一方で路上生活をしている人などもいた。この団体はお金をもっている人からはお金を受け取り、新しい義足を開発するための資金を捻出し、スタンフォードやMITのようなアメリカの大学とのコラボレーションをしっかりとした形で組織化したいらしい。従来のものよりは機能的で、かつ値段も手頃な義足をMITで作ったのだ。NPOの問題点は大きな利益を得ることができないので、製品開発ができないため、競合する団体がよりいいものを提供していると太刀打ちできなくなるらしい。よりサステイナブルな組織を作るために、利益をある程度追求する姿勢を見せると、逆に個人投資家からの寄付は減る傾向にあるらしい。今後はどうやって彼らの理解を得るのかが問題だと団体の代表が語ってくれた。社会貢献にもビジネスが必要ということだ。

ここでの生活は本当におもしろかった。宿泊したところはクリニックの隣の宗教団体の建物でクリニック自体もその宗教の建物らしい。その宗教の名前はJaneといい、仏教の一部だといっていたけれど、調べてみてもwikiにもどこにものっていなかった。この宗教は肉類を食べるのを禁止しているため、この建物内で肉を食べることも禁止されていた。そのために、この団体の従業員はクリニック内で朝昼晩と野菜or豆類のカレーをつくってくれた。MITからきた学生
たちは、現地の人たちが作るカレーを毎日たべたのだ。このカレーはおいしかったけれど、アメリカ人のルームメートはおなかを壊してさんざんな目にあっていた。自分はというと不思議なくらい絶好調で一回もお腹を壊すことはなかっ
た。

この従業員はクリニック内にすんでいて、夜になるとどこからかベッドをもってきて巨大な扇風機の風にあたりながら、インドの夕暮れを毎日楽しんでいた。この扇風機の風は本当に強力で、蚊を吹き飛ばすためにつかっているらしい。そして、彼らはタバコを吹かしながら、携帯電話で音楽を聞きつつ、会話を楽しむのである。話す言語は当然ヒンディー語。英語は数単語しか通じなかったけれど、一日に一フレーズずつ覚えたヒンディー語でちょっとずつコミュニケーションを試みた。10時頃になると始まるトランプを使ったゲームはルールをがんばって覚えようとしたけれど、結局最後まで覚えることはできなかった。rummyというゲームらしい。いろいろ調べたけれど、ここで使用されていたルールがのっているwebsiteは発見できなかった。

最終日には言語は通じないけれど、現地の人たちともう打ち解けていて、その場を離れるのが少しさびしかった。また会える日がくることを信じて。

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