2010年6月30日水曜日

動物の義足

以前twitterでのつぶやいたが、先日猫の義足に関するニュースが報道されました。

NPY
WIRED



金属の棒を猫の足にインプラントしたところに、技術的なチャレンジがあったと思います。。義足が骨に直接くっついているのだから、歩き方は、従来のソケットを介したものよりも快適でしょう。まして、人間ではなく、猫なのでソケットを使うことは難しいと思います。このような試みは人間でも行われておりますが、問題は骨自体に金属をくっつけるために、年数を重ねると骨がどんどん削れていってしまいます。また、人工関節のような、デバイス全体が皮膚の下にあるのではなく、金属の半分が皮膚から外側にでているために、感染症を引き起こす可能性も大きいのです。おそらく、毎日の消毒や毎週のレントゲン撮影によって今後の経過を見る必要があるでしょう。しかし、猫の歩き方をみていると、やつの生活の質は格段にあがることは間違いないでしょう。こういった技術をみると、うれしくなります。



猫以外にも義足を使用している動物は多数存在する。Mollyとよばれる馬が有名な例です。


あとタイの象も有名である。この象のソケットを作ったのは、Dr. Wu Yeongchiという私の共同研究者であったりもする。


将来的には競走馬にも使えるのかという質問を受けました。おそらく、人間以外で市場が大きいのはそこだろうと思います。
実は私は競馬が好きです。賭け事が好きなのではなく、サラブレットの走る姿に純粋に惹かれます。もう10年ほど前になりますが、サイレンススズカという馬がいました。この馬はレース中の怪我で予後不良と診断され、安楽死処分されました。サラブレットは足一本でも失うと、生きていけないので殺されてしまうのです。おそらく、いろいろな人がこのような馬を救う為に研究されていると思いますが、いまだ成功例は聞いたことありません。いずれは携わってみたい分野です。

最後にこのような犬もいるということを思い出しました。なんとも微笑ましいです。


2010年6月8日火曜日

ASME Innovation Showcase

先週ピッツバーグにて行われたASME主催のInnovation Showcaseというコンペティションに参加してきました。このコンペは、全米のエンジニアリングを専攻している学生向けに行われているだけあって、さまざまな発明品をみることができた。全米の中から10チームがファイナリストに選ばれ、今回の発表会で勝者をが決まりました。

1位に選ばれたのは同じD-labの車いすのクラスを教えているAmos WinterのLeverage Freedom Chair。先進国で使われているような車いすは、途上国の舗装されていない道では使えないところに着目し、レバーをつかった推進機構を考えたのです。発表をみても納得のものでした。IDEAS Competitionなど、さまざまなコンペで受賞されています。作られた車いすは非常に単純なものですが、普及プロセスはかなり進んでおり、具体案もかなりできあがっていたので、その実現可能性が評価されたのだと思います。

2位はまたもやMITの機械科の授業でうまれた6dot braille Labelでした。このデバイスは目が見えない障害者の方が簡単に点字のラベルを打てるという発明です。これもIDEAS competitionなどのコンペで受賞されているもので、ものをつくった学生たちは現在スタンフォードの修士に進学しているために、スタンフォードからの参加という形になっていました。すでに起業している強者たちです。

3位はデトロイト大学のSEALEというデバイス。正直、なぜこれが受賞されたのかがまったく理解できなかったです。ほかにもおもいろい発表がたくさんあったのですが。。

我々は残念ながらまたもや無冠でした。我々は正直ものは作ったものの、現地での試験や普及という点ではまだまだ未熟であるのは事実です。他のものと比べると圧倒的に実績がちがうなと思いました。勝負に負けるということはくやしいですが、ファイナリストに選ばれたということはうれしいことには違いないので前向きに考えて、今後の活動の糧にしたいと思っております。

# ASME Innovation Showcase

先週ピッツバーグにて行われたASME主催のInnovation Showcaseというコンペティションに参加してきました。このコンペは、全米のエンジニアリングを専攻している学生向けに行われているだけあって、さまざまな発明品をみることができた。全米の中から10チームがファイナリストに選ばれ、今回の発表会で勝者をが決まりました。

1位に選ばれたのは同じD-labの車いすのクラスを教えているAmos WinterのLeverage Freedom Chair。発表をみても納得のものでした。作られた車いすは非常に単純なものですが、普及プロセスはかなり進んでおり、具体案もかなりできあがっていたので、その実現可能性が評価されたのだと思います。

2位はまたもやMITの機械科の授業でうまれた6dotでした。これは
我々は残念ながらまたもや無冠でした。